はじめまして。このwebサイトを作成している小室です。このページを読んでいる大学院生は主に応用言語学・英語教育学を研究していることと思います。私も大学院で語彙学習に関する研究をしていました。短い期間でしたが、そこで学んだライフハックをお伝えしたいと思います。
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研究を進めるにあたっては先行研究を読むことが必須です。先行研究では何が明らかになっているのか、逆に何が明らかになっていないのか、近年の研究のトレンドは何かなど、先行研究を読むことで自分の研究テーマを決定することとなります。なお新しい研究テーマで迷っている場合は、メタ分析やレビュー論文を読むことがおすすめです。これらは複数の研究を統合したものであるため、その分野におけるホットなトピックを抑えることができます。
まずは論文の探し方を確認しておきましょう。論文を検索するのは基本的にGoogle Scholarを使います。なお、オープンアクセスになっていない場合には大学図書館を経由してアクセスしましょう。
なお、筑波大学の図書館の使い方についてはこちらを参照のこと。
Google Scholarは非常に便利ですが、応用言語学以外の分野のジャーナルもヒットすることが多いです。そこで、応用言語学や英語教育学に特化した論文検索データベースも活用してみましょう。以下のようなリンクからも論文を検索してみましょう。
私は付随的語彙学習に興味があったため、付随的語彙学習研究の理論的支柱となっているinvolvement load hypothesisを提唱したLaufer and Hulstijn (2001) をGoogle Scholarで検索してみました。皆さんは是非自分の興味のある理論を検索してみてください。
こちらは2024年1月20日に検索した結果ですが、引用されている数が2457件となっていました。被引用論文はLaufer and Hulstijn (2001) を引用している論文を検索することができます。
次は該当の論文を引用している最新の論文を検索してみましょう。左のバナーで2020年以降に出版された論文に限定してみましょう。すると以下のような画面が得られます。
これらの論文の中で、さらに自分のあるテーマを検索してみます。今回はLaufer and Hulstijn (2001) を引用し、かつ2020年以降に出版されている論文の中で、付随的語彙学習の中でライティングを通したタスクを検討している論文を調べてみましょう。今回は以下のように検索してみます。
ANDは「かつ」を意味しています。ダブルクオテーションはフレーズ単位での検索となります。その他の詳しいGoogle Scholarの検索方法はこちらを参照してみてください。
論文をたくさん読んだら、その内容をきちんとまとめておきましょう。論文の読み方・まとめ方は人それぞれに好みがあります。私はPCで読むのが好きですが、タブレットでメモしながら読んだり、紙に印刷したりする人もいます。そのため、いくつか論文のまとめ方を紹介しますが、自分のスタイルに合わせて好きな方法を選んでみてください。